キャンプを始めたばかりの頃って何かと失敗がつきものですよね。
「失敗から学ぶ」ことも大切ですが、小さなつまらない失敗なら最初からないほうがいいですよね。
今回はそんな「キャンプの失敗」を少しでも減らして、最初からかっこよくスマートにキャンプができるよう
キャンプ初心者さんがやりがちな失敗を5つまとめてみました。
私もキャンプを始めたばかりの頃は失敗ばかりで・・。そんな私の失敗談も掲載しています。
これを読んでおけば、そんな余計な心配も少しは減るはず。楽しいキャンプを過ごすための参考にぜひしてみてくださいね。
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キャンプ初心者さんがやりがちなよくある5つの落とし穴
キャンプに行く前に今一度チェックしておくと無用な失敗を防げます。
落とし穴1・それ、浸水するから!「テントより大きなグランドシート」
- テント底面の汚れ防止
- テント底面からの水濡れ・湿気防止
テント本体に防水機能があるとはいえ、土と直接面した上に寝てみるととってもひんやり冷たく、なんとなーく湿ってくるのを感じます。
それを防ぐためにもテントの下に敷くグランドシートはとても大切で重要な役割を果たすのですが、使い方を間違えるととんでもない失敗をすることになります。
それは、見出しにもあるように「テントよりも大きなグランドシート」を使用すること。
その使い方、雨が降ったら浸水するよ!
そう、テントのボトムサイズよりも大きなグランドシートは雨が降ると、テントの下に雨を集める布に早変わり。
テントのボトムとグランドシートの間に水が溜まり、自然のウォーターベッドにもなりかねません。
基本的にグランドシートの耐水圧は、テントのボトム部分と同じか、それよりも高めで作られているものが多く、地面からの湿気や水分を通しにくいものとなっています。
そのため、テントのボトムとグランドシートの間に水が溜まったまま長時間過ごしてしまうと、シュラフやテントの中に入れている荷物が濡れてしまうことになります。
キャンプ場は山間部などにあることが多く、急な天候の変化も起きやすい場所です。
天気予報では晴れだったのに、ゲリラ豪雨のような土砂降りに遭遇したというケースも。
テントのグランドシートは、手持ちのテントのボトムサイズよりも一回りほど小さいものを購入するか、手持ちのテント専用グランドシートを購入することをおすすめします。
おすすめしますというか、絶対そうした方がいいです。そうしてください。
【私の失敗談】実は過去に経験あり!
こんな偉そうに書いている私ですが、今から12年ほど前、実はファミリーキャンプを始めたその日、まさにゲリラ豪雨に会い、グランドシートなんて知らなかった私はテントが見事に浸水しました。
寝床の3分の1以上がびしょ濡れになり、寝るにもかなり狭く、本当に大変な目に。
当時子どもは2才と0才。まだ体が小さいうちでよかったと今になって思います。
落とし穴2・いつになったら火がつくの?「焚きつけ(着火剤)なしで備長炭の火おこし」
木炭って燃え方・燃えやすさはどれも同じだと思ったら大間違い。
中でも備長炭は火つきがよくありません。
備長炭は、一度燃えると長い時間をかけてゆっくり燃焼してくれる火持ちの良い炭です。
しかし、黒炭と呼ばれる一般的な安価な木炭に比べ、火つきにかかる時間は長いのが特徴。
始めてのキャンプで「やっぱり焼き鳥焼くなら備長炭でしょ」という安直な考えは危険です。
どうしても備長炭で焼肉・焼き鳥をしたいなら、最初に着火が早い黒炭から火おこしをして、それを種火として備長炭の火おこしをしましょう。
着火に慣れてきたら、色々な工夫ができるようになると思うので、好きなように好きな炭を使うといいと思います。
▼キャンプに慣れている人も、初心者さんも「読んで楽しい」キャンプ雑学大全
放っておいて火おこしできる「チャコスタ、チムニースターター」
あると便利なものとして「チャコールスターター」「チムニースターター」というのがあります。
私はアメリカスタイルのBBQグリル(私が持っているのは小さなものですが)をするときには、いつもの焼肉よりも多くの炭を使用するのでチャコールスターターを必ず使用します。
バケツの底がないようなものに炭を入れ、下に着火剤をおき、熱の上昇を上手に使った炭をおこすための器具です。
チャコールスターターは、一度火をつけたら放置しておくだけで簡単に炭がおきる便利な道具です。
折りたたみ式のものだと保管場所を取らずに車の中に積めるのでとっても便利。
火おこしに自信がないなという人は、ぜひチャコールスターターを用意してみてくださいね。
火おこしをしている間に他の作業ができるという点もおすすめです。
【私の失敗談】これも過去に経験済み!失敗は一通り経験している私
キャンプを始めたばかりの頃は、普通にどこにでも売っている着火しやすい黒炭を愛用。
それは、バーナーで炙ったりして特に苦労なく火おこしができていました。
ある日、「焼き鳥するなら備長炭でしょ」という謎の閃き、思いつきにより備長炭のみを持ってキャンプに行った私。
焼き鳥を食べる頃にはあたりは真っ暗・・・。お腹が空きすぎて若干具合悪くなりました。
当然子どもや夫も何も食べない時間が長く、その場を漂う空気は非常に気まずいものでしたね・・。
落とし穴3・そんなものでテント固定するとか無謀すぎるから!「ペグとハンマーが付属のプラスチック素材」
有名アウトドアメーカーのテントでも、付属しているハンマーとペグがプラスチック素材なんていうことが実際にあります。
海辺の砂地など、錆びにくいプラスチックが適しているという場合もあるのですが、多くの場合は不向きです。
キャンプ場でたまーに見かけるのですが、プラスチックのペグをプラスチックのハンマーで地面にペチペチ打ちつけている姿。
「全然刺さらない」「あ!折れた!」なんて声も聞こえてきたり・・。
地面の固さはその場所によって全然違います。前回のキャンプではプラスチックのペグでも大丈夫だったとしても、次に行くキャンプ場は鋳鉄製のペグやスチール製のペグじゃないと刺さらないかもしれません。
また風が吹くと地面によっては簡単に抜けてしまうこともあります。
テントを買ったら次はきちんとしたペグとハンマーを揃えよう!鋳鉄ペグがおすすめ!
テントを買ったなら、次に買うのはペグとハンマーといっても過言ではないくらい、キャンプを快適に過ごす上では必要なアイテム。
初期投資としては少しお値段がしてしまいますが、ここはぜひ鋳鉄製のペグとしっかりとしたハンマーをご用意して欲しいと思います。
私のおすすめはスノーピークのソリッドステーク30。鋳鉄製の30cmペグはどの場所でもマルチに使える便利なサイズ。
強風時用に40cmのペグも数本用意しておくと間違いありません。
▼ハンマーヘッド交換可能。スノーピークのペグハンマーが使いやすい!
▼鋳鉄ペグがおすすめ!
もちろん私も黄色いペグとハンマーでペチペチしてました!笑
キャンプを始めたばかりの頃は、年に数回くらい。しかも同じ場所にしか行っていなかったので、プラペグ・プラハンマーでも特に不便に感じたことがなかった私。
ある日、はじめて行ったキャンプ場で黄色いプラペグを黄色いハンマーでペチペチしてたら「ポキッ」と元気よくペグが折れました。
スペアがあるので大丈夫!と思っていたら、その後も全然刺さらない!!
刺さるわけないんですよ。よくよく考えると固い地面だし、岩もゴツゴツしてましたからね。
落とし穴4・そんなシュラフで無理でしょ!「寒くて寝れない問題」
寝袋には快適温度(コンフォート)と下限温度(リミット)というのが設定されています。
夏しかキャンプに行かないからと、ペラッペラの快適温度15度くらいの安いシュラフでは標高1000m以上の場所だと夏でもかなり厳しいです。
ましてや夏も終わりかけ、秋に入ってくるとなおさら辛いことに。
寝る頃は快適でも、冷え込む朝方に目が覚めてそれから「寒くて全然寝られない」ということになりかねません。
ビーチ沿いや標高500mくらいの場所ならよくても、キャンプ場がある場所は割と標高が高めの場所が多いです。
となると、夏でも夜〜朝には気温がかなり下がります。
真夏にしか行かないのであれば、タオルケットや毛布で十分ということもありますので、
初めてシュラフを買うなら、行く時期・行く場所の標高などを考えた上で、大げさではありますが快適温度が下限温度くらいと思って選んだ方が無難です。(快適温度が10度・下限温度が5度だったら、下限温度が10度だと思った方が無難)
寒くて寝れないも経験済み!
夏にしかキャンプにいってなかった我が家が秋から冬の入り口にかけてキャンプに行きだした頃の話です。
「シュラフもあるし、着る物も多めに持ったから大丈夫だね〜」と向かった先は標高600mほどの平地。
その日の最低気温はその時期にしては珍しく低い5度。持っているシュラフの快適温度は15度。
子どもたちは厚着をさせていたので全く問題なくすやすや寝ていましたが、寒さに弱い私は、朝方5時前、猛烈な寒さで目が覚め、それから全く寝ることができず、そのまま震えながら朝を迎えました。
寝る前から薄々「寒いなあ。シュラフ薄いなあ。これ大丈夫かなあ。」と心配していたんですが、予感的中。
そもそもシュラフの快適温度なんて頭になく、とんでもない目に合いました。
みなさんはこんな恥ずかしい失敗をしないようくれぐれもお気をつけくださいね。
落とし穴5・蚊取り線香も持たずに山に行くってどういうこと?「虫除け対策は万全に」
こよみの啓蟄(二十四気の一つ。陽暦の三月五日前後。)を過ぎると、本当に見事に面白いくらいに虫たちが増えていきます。
そんな季節もとっくに過ぎた夏。当然虫たちはたくさんいます。蚊もアブもブヨもいます。
キャンプ場があるのは、山や川、池や湖の近くが多く、当然吸血タイプの虫も多い場所。
体につけるタイプの虫除けだけでは太刀打ちできません。
そんな時に必須なのが、蚊取り線香。結局どんな虫除けよりも安心感がある気がします。
テントの周りの地面に直接噴射して虫を近づけなくするタイプも効果が高いですが、テント付近に侵入してきた虫に対する殺虫効果は蚊取り線香がおすすめ。
林業従事者も使用する「森林香」がおすすめ
赤くて太めの蚊取り線香を見たことがありますか?
森林香という名前の蚊取り線香なんですが、これの防虫・殺虫効果がすごく高いです。
夏山に行くなら、川や湖の近くのキャンプ場に行くなら持っておきたいアイテムの一つ。
我が家は冬以外、年中持ち歩いています。
【私の失敗談】蚊取り線香を忘れて蚊にフルボッコ
これは私の話ではなく、夫の話なんですが、釣りから帰ってきた夫の背中がびっくりするほど大量に虫に刺されていました。
夏の夜、漁港で釣りをしていた夫。なんだか気持ち良くなってその辺で寝てしまったそうなんです。
そうしたら起きていた時には気にならなかったのに、うつ伏せで寝て起きたら背中がかゆい!
帰ってから鏡で見ると、お岩さんもびっくりするほどのでこぼこ。全部蚊に刺された跡だったんです。
そのあと皮膚科に行ってしっかりお薬をもらってきました。
あともう一つ。
これはキャンプ中の出来事です。
夜テントの中で顔の周りを「プーン」と何度も蚊が通る音が気になって寝れない。
そんな経験ありませんか?これ、非常にストレスです。
「蚊がいる。だけど姿が見えない。倒せない」
そんなことになる前に、やっぱり蚊取り線香を焚いておくのがおすすめです。ちなみにテントの寝室部ではおすすめしません。
テントの外、テントの周り、椅子の足元など、室内ではなく、屋外で使用してください。
ここまで読めば失敗なし!快適なキャンプを!
はじめてのキャンプで不安だな。まだ慣れてないから不安だな。
と思っていた方も、ここまで読めば大きな失敗なくスムーズにキャンプを楽しめるはず。
キャンプというのは、非日常の世界で不便を楽しむ遊び(不便な世界でどれだけ快適に生活できるかと頭をひねるのも楽しい)。
だから少しくらいの失敗なら気にしない!次への学びとして活かしてこそ楽しくなるのがキャンプかなとも思います。
それではみなさん、もしも失敗しちゃっても笑い飛ばせるくらい、楽しいキャンプライフを送ってください!
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